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小学生の息子をプログラミング教室に通わせている話

もうすぐ 10 歳になる (2021 年 7 月末現在) ぼくの息子は、小学 2 年生の秋から『子ども向けプログラミング・ロボット教室【LITALICOワンダー】』 というものに通っている。

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この記事では、息子にプログラミングを学ばせようと思うに至った経緯から、なぜゲームプログラミングにしたのか、どう教室を選んだのか、など解説したい。

ぼくの教育方針

ゴールとしては、子どもが将来
① そこそこ良い生活が出来るぐらい稼げる
② そのために "社会からニーズがある" かつ "長く続けられる" 仕事に就く
ことと設定。

そのために、
❶ 今後 2-30 年ぐらいは社会のニーズが消滅しなさそうで、かつ本人の性格や好みに向いているタイプの仕事、を子どもと一緒に考える
❷ そのために必要な広い意味でのスキル習得を、子どもが自立するまでサポートする
を自分の役目と定義している。

("スキル" には、純粋な知識・技術だけでなく、"勉強の仕方" や "調べもののし方" といった『スキルを継続的に身につける・磨くスキル』も含む...のだけど、ここ掘ると長くなるので割愛)

なぜプログラミングか①:特性発見

正直言うと、新卒からずっと IT 界隈にいて、エンジニアリングとかプロダクト開発のパワーを理解していながら、自分自身がコードを書いてものを作ることが出来ない、というコンプレックスを息子にぶつけているという側面はある。笑

(ずっと憧れはあるけど、客観的には、性格的に自分には向いてなさそうだな...と思っている。これも長くなるので割愛)
なお、僕は基本的には親の『自分にとって良かったから子どもにもやらせる』や、逆に『自分がやれなかったから子どもに託す』といった類の押し付けに対しては、否定する立場である。

ただ、それだけではない。幼少期から息子を観察していて、彼はプログラミングが割と性格的に向いているんじゃないか、と思っている。

息子は (確か) 3 歳ぐらいからレゴが好きだった。会社のイベントで使って余ったレゴを自宅に持ち帰ったのが最初のきっかけで、アニメなんかにも影響され、小学校に入る前後までかなりレゴ社に課金した。

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レゴの遊び方にも個性が出る。例えば
① オリジナルな作品を作るのか設計図通りに作るのか
② 組み立てるのを楽しむのか『お人形遊び』を楽しむのか
③ 平面作品と立体作品のどちらをよく (上手に) 作るのか
などだ。

うちでいうと、娘はレゴの "組み立て" にはほとんど興味を持たず、お人形と並列の扱いで『ごっこ遊び』をするだけだった。一方息子のほうは、オリジナルで (レシピなしで) 何かを作ろうとはしないが、設計図を渡すと、それ通りに作るため何時間でも手を動かし続けられるのだ。

小学校に入る頃には、13 歳以上が対象のセット (1 万円以上とかする、巨大な箱に入ったもの) を、8 時間ぶっ続けで 1 人で組み立てたりもしていた。

ここで主に言いたいのは『うちの息子すげーだろ』ではない (ちょっとは言いたい笑)。『設計図通りにコツコツと長時間かけて実装する』のが比較的苦にならない、という特性を "発見" できたということである。

なぜプログラミングか②:中長期的に稼げるスキル

当初の教育ゴールに立ち返ると、レゴを設計図通りに組み立てることができても『稼ぐ』ことは出来ない。

そこで考えたのは、『仕様書通りにコツコツ実装する』のが価値になって、かつ今後数十年間はそこまで大きく価値が下がらなそうな仕事は何か、だ。そう、『プログラミング』『エンジニアリング』である。(異論は認めるが議論する気はない)

中学生ぐらいからプログラミングを始めるのは今どき珍しいことではないだろう。が、中学生になる時点で既に (初学者と比べて) ちょっと詳しくなっていたら、ドヤれる (高い自己肯定感を得られる) し、よりモチベーションも維持できるのではないか。

小学校でずっとサッカーやってたやつのほうが、中学で初めてサッカー部に入ったやつより、上手いのは勿論、なんか大きい顔しがちやん?

そう考えて、小学校のなるべく早いうちからプログラミングの基礎的な考え方に触れされ、実際に手を動かすことで基本動作を身につけさせることができないか?と情報収集を始めた。

ゲームはプログラミングを学ぶのに良い材料

小学生向けのプログラミング教育について調べると、ゲーム作りを題材にしているところが多いということがすぐに分かった。これは良いな、と思った。

ほとんどの男子はゲームが好きだ。男女差別をする意図はないが、自分の周り (息子・娘の友達) を見ている限り、少なくとも小学校世代では顕著に男女差があるように思える。ジェンダー論について語るつもりはない。

要するに言いたいのは、うちの息子もゲーム好きである。どハマりしていると言える。

息子がどういう経緯でゲーム好きになっていったかは覚えていないが、今では朝 5 時に起きて Switch を始め、電車移動中はスマホでカジュゲーを楽しみ、時々思い出したようにゲーミング PC でマイクラで遊び、1 日中外に出なくても全然平気な有様である。YouTube でもゲーム実況や裏技などをひたすら見ている。

なおアニメ (鬼滅とか呪術とか東京卍リベンジャーズなどメジャーどころ) も好きで、その解説動画もよく見てるので僕よりも知識豊富だ。順調にヲタ道を進んでいる。

ゲームの楽しみ方にも個性が出る。彼は『新しいものにどんどん挑戦』というよりは『じっくり極める』のが好きなようで、現在は『ポケモン (ピカブイ) で、レアな "色違い" を 150 種類全て集める』という壮大なミッションに挑戦している。色違いコイキングをゲットするために 4 時間とかモンスターボールを投げ続けるその姿勢、自分には出来ないな...と感心する。いつコンプするんだろうか。

やっぱり好きなものに絡めたほうがやる気を維持させやすい。アイデアも出てきやすいし (いきなり web サービスを考えろと言われても思いつかないだろう)、ゲームで遊ぶこと自体がインスピレーションの源、インプットになる。ゲームの開発そのものも、if 文からオブジェクト指向から (すみません知ったかです) ちゃんとプログラミング一般に必要な考え方を学ぶのにも良い。

あと、ゲームってプログラム以外にも、グラフィックや音楽といったアートの側面があったり、ゆくゆくはマーケティングとかチームワークなんかも大事になってくるので、長く学びを得られる素材なのである。ピアノも習っているが、彼は時々耳コピしたゲーム音楽のメロディを弾いていて、おっいいぞ、となっている。

『好き』と絡めてモチベーションを上げる

僕自身がプログラミングを教えるわけではなく (それは教材と先生の役割)、自分は息子がそこそこ高いモチベーションを保つ手助けをする、というところを担当しようと勝手に決めている。

具体的には
① 作った作品や、頑張っているプロセスを褒める
② ゲームの話題に付き合う (好きを認める)
③ この仕様いま作ってるゲームに使えそうだねとか、この仕組みどうプログラム組んでるんだろうね、など示唆を与えるコメント・質問をする
④ 若いエンジニアや、ゲームクリエイター、ゲーム会社などと引き合わせ、うっすらでも将来像を描く参考にする
など。

効果があるのかは分からないけど、止めていった習い事もいくつかある中で、プログラミングは嫌がることもなく 2 年間ほど続いているので、少なくとも失敗はしていないのではないか。

京都の某 "にゃんこがタワーをディフェンスする大戦争ゲーム" の会社に遊びに行かせてもらったのは、今でも彼にとって最高の思い出の 1 つらしく、Suica ケースは白いモフモフをずっと使っている。

なぜLITALICOワンダーにしたか

冒頭で書いたが、息子が週 1 で通っているのは『子ども向けプログラミング・ロボット教室【LITALICOワンダー】』 の蒲田校である。

小学生向けのプログラミング教室、調べるといくつか出てくるが、とはいえコンビニやフィットネスジムほどそこらじゅうにあるわけではない。重視したのは家から教室までのアクセスだ。毎回渋谷まで通えと言われるとちょっとキツいし、キツいと止める理由が 1 つ増えてしまう。

LITALICOは (プログラミング教育部門ではないが) 知り合いが何人か働いていて、少なくとも良い会社だ (金儲けだけではなく教育にしっかり向き合っている) という安心感があった。

金儲けは全然してもらって良いのだけど (潰れられると困るし)、そっちが先行しちゃうのはアカン。特に子どもが触れるものは。

体験に行ってみると、教室の雰囲気がよく (先生と生徒の心理的な距離感が近く、先生というよりは友達とか先輩みたいな接し方をしてくれる。あと、ひたすら褒めてくれる)、自分が見ていない間のことも細かくフィードバックしれくれて、安心して預けることができると信じられた。

最初は、月の半分をゲームプログラミング、もう半分をロボット (回路をレゴに繋げて、簡単なプログラムを書いて、動かす) にしていたが、ロボットはそこまで燃えなかったようで、今は 100% プログラミングにしている。

肝心のプログラミングについては、テキスト写経をベースに、子どもの自主性を尊重してくれて (こう作れ、みたいに押し付けず、作りたいように作らせてくれる)、分からないことはきちんと解説してくれているらしい。ちゃんと新しいことを身に付けているし、先生から「今日はこういうことが出来るようになりましたよ」と教えてもらえる。

例えば「そろそろ Scratch から Unity に移行とかどうですかね?」と僕が相談すると、『Unity ではメソッドの概念が分からないと難しいので、Scratch で "定義ブロック" の使い方をまず覚えてほしい。そのためにあと 1-2 作品 Scratch で作ってから移行したほうが良いと思います』といったフィードバックをくれた。納得である。

最後に、定期的 (半年に 1 回ぐらい) に発表会的なイベントがあるのも良い。自分の作った作品を、プレゼンしたり、ブースで展示して他の子に遊んでもらったり、と色々なパターンがある。実際にゲームやアプリ作りを生業にしたら、展示会に出展したり、社内に企画やデモをプレゼンしたりする機会は多いしね。プレゼンテーション能力は、あったほうがいいけど、学校ではゆーほど教えてくれないから貴重なのである。

この 7 月にも発表会があって、審査員賞みたいなのをもらって喜んでいた。準備の最中は「プレゼンじゃなくてゲームを作りたいよ〜」と、大手ゲーム会社に勤務していそうなセリフを吐いていて、笑ってしまった。

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賞品の工具。...工具...?

そんな息子の将来の夢は今のところ『ゲームクリエイター』『e スポーツ選手』『YouTuber』の 3 本立てである。全部なったったらええやん、と背中を押している。結果的になったとしてもならなかったとしても、その過程を通じて学べることもあるし、親的には色々勉強させる口実にもなるからね。(数学と理科できないと物理演算で苦労するよとか、歴史や生物に詳しいと深みのあるストーリー作れるよとか)

待ってる間は近くのサウナに

なお『【LITALICOワンダー】蒲田校』のすぐ近くには『ガーデンサウナ蒲田』があり、90 分授業の間にさくっと 1 時間ほどととのうのに非常に丁度良い。3 時間 1,400 円(休日) とお手頃。水風呂が気持ちヌルめだが、デッキチェアが空いていたら 2 周目で意識ブッ飛ぶこともしばしば。年季入ってます。男性専用なのであしからず。

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ガーデンサウナ蒲田 (サウナイキタイ)

興味がある方は体験授業に

というわけで、息子にプログラミングを学ばせようと思うに至った経緯から、なぜゲームプログラミングにしたのか、どう教室を選んだのか、など長々と解説しました。

とはいえ全員にプログラミングが向いてるわけでもなければ、教室単位で合う・合わないもあると思うので、ちょっと気になった方は気軽に体験レッスン (無料) に行ってみてもいいんじゃないかなと。

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体験授業はこちらから

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