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オランダ移住録:準備 & 最初の1ヶ月間の生活

1. はじめに

7月末に日本からオランダに家族で移住して、あっという間に最初の1ヶ月が経ちました。今週から子どもの学校が始まり『season1 ep2 学校オンボーディング』スタート。
この記事では『プロローグ 移住の決意から準備で既に瀕死』『season1 ep1 いざオランダ!生活基盤を整えるンゴ』をお届けします!

けっこう長いので、興味あるとこだけ読んでください。


2. 移住の理由と背景

なんで移住したの?を詳しく書くとむちゃ長くなるので、簡単にまとめると

  • 留学した高校の頃から、いずれまた海外に住みたいと思ってた

  • 子どもが生まれてから、より移住の意向が高まった

  • 経済状況、仕事、子どもの年齢 etc… などによってタイミングが今になった

ってカンジです。(需要あったら詳細書きます)

移住先をオランダに決めたのは、

  1. このtweetに書いたような理由から『ヨーロッパ』に目をつけて、

  2. オランダが一番 (会社に依存せずに) ビザが取りやすかった、

  3. 調べてみたら「オランダめっちゃええやん」ってなった

という流れです。少なくとも7年前ぐらいにはオランダに目をつけていたようです。笑​​

3. 移住準備で行ったこと

大きく分けると『オランダ側の受け入れ体制整備』と『日本側の精算処理』です。

オランダ側の受け入れ体制整備

1. 学校

昨年秋に出張のついでに家族で学校見学、いくつかに候補を絞り込み、年内には申し込み。
決まるまではヤキモキしたけど、春には申し込んだ全ての学校から合格通知がきました。

受験や成績によるセレクションなど無く、よほど過去に問題がなければ早い者勝ちだと知れたのが勝因でした。

学校選びについても需要あれば別記事で詳細書きます。

2. 家

これも細かいこと書くと色々あったのですが、結論、6月に訪問した際に1週間で決めることが出来ました。
オランダは住宅の需給が逼迫しているので、これはかなり異例/幸運だったみたいです。

子どもの学校への通学のしやすさと、中央駅へのアクセスのしやすさを軸に候補エリアを選択。
あとはひたすらfundaという不動産サイト (世代的に「だっふんだ」って言いたくなるよね) をパトロールして、全ての物件に内見依頼。
内見したほぼ全ての物件に申し込みをし、5件目で承諾してもらいました。

承諾もらうために、資産や収入の状況をGoogle Docsにまとめたり、少し家賃を高く入札したり...と地味で涙ぐましい努力もしましたとも。詳細はXに書いたのでご参考まで。

結果、めちゃくちゃ満足のいく家をゲットしました。

日本側の精算処理

オランダに持っていくものは送る、それ以外は売る・捨てる・貸す、というかんじです。

マンション

売る選択肢もあったけど、何らかの理由で将来日本に帰ったとき、今よりも不動産価格が高騰していて、年齢のこともあり35年ローン組めない!!って事態になる可能性を考慮。
賃貸に出すことにしました。

8月末時点で、何人か興味を持ってくれているものの、未だ決まっていません。まぁいずれ決まるでしょう。決まらんかったらどうしよう。多少の収入にはなることを見込んでいます。

売りました。エスクァイアというトヨタのミニバン (すでに生産終了。地方のマイルドヤンキーが乗ってるイメージ、と言われたことがある)、7年目の車検が終わったばかり。
新車で350万円ぐらいだったものが、200万円強で売れました。嬉しい誤算。

MOTAオークションという、なんの縁もゆかりもなかったとこで売りました。一括で複数業社に見積もり出して、やり取り少なく処分できそうだった、というのが理由。
他のサイトを見てないので比較は出来ませんが、自分の体験としては全くストレスありませんでした。支払いまでもスピーディでした。

家具・家電

大物は輸送費より購入のほうが安い、輸送にしても船便だと何ヶ月もかかる、家電は電圧の関係で海外で使い勝手が悪い、という理由からほぼ全て処分しました。

無印良品のプラスチックケースは店舗で回収 (何度も台車で運んで汗だくになった)、冷蔵庫や洗濯機は民泊パイセンにより引き取り、まだ全然使えそうなものは妻の実家 (引越し業社が追加料金で送ってくれた)、いくつかはママ友・ジモティー (アプリ) でお譲り、あとは粗大ゴミってカンジ。

ものによっては直前まで使いたかったりするので、何をいつ処分するのか、っていう差配がまぁまぁ面倒でした。面倒すぎて、今後あんまり要らん物は買わないようにしよう、と思いました。。

あとは大量の事務手続き。色んなものを解約したり、住所変更したり、申請出したり。正直、漏れなくやりきった自信がない。でも、やれるだけやった自分を褒めてあげたい。

ネコ

あと一番大変だったのはネコでした。

元々のフライト (KLMの直通便) が「この機体はペット載せられないやつ」って言われてトルコ航空に変更したり (ペット載せられるフライトを探す方法が不明すぎて詰みかけた)

狂犬病接種証明書を間違って船便に入れちゃって検疫通過できない危機になったり

トラブル続出で一時はダメかと思いました。。

結果、乗り継ぎ含め20時間のフライトを耐えて、無事に一緒に引越しできました。幸せそうです。

これから20時間飛行機とは知らないネコちゃん

4. 1ヶ月目の生活

この1ヶ月は『RPG始めた直後、最初の村の近辺をウロウロしてる状態』ってカンジでした。

新しいエリアをうろついてみる → 新しいダンジョン (お店) を発見 → 役立つアイテムをゲット!

ミッションをクリア → 次のミッションが出てくる → どうしたらええねん → 調べる・人に聞く → 知ってる人を教えてもらう → クリア!仲間も増える!

みたいな。
まだ多分レベル3とかなんだけど、少しずつ良いアイテムを手に入れたり、レベルアップしてる感があります。笑

新しいものを余り増やさないようにしよう...と言いつつ、必需アイテムの自転車や、屋内娯楽アイテムの卓球台 (天気の悪い秋冬に大活躍してくれる見込) などは購入。
(なお家具付きの家にしたので、大型の家具家電はだいたい揃った初期状態)

先週・先々週あたりは、ネットで買ったものが届くたび、滝汗かきながら上層階まで階段で運んだり、スパナと六角棒レンチと仲良くなりながら組み立てたりの日々でした。

まぁまぁな割合 (1-2割?) で部品不足や不良品だったりして、それを返送するため店舗まで運ばないといけなかったりして (車が無いのでマジきつい、筋肉痛なる)、そのへんは「日本のインフラ恵まれてるなぁ」「当たり前クオリティが高いなぁ」って実感しました。

そしてこの経験から、組み立てが必要そうなもの、重たいものは、あまり買わないようにしよう...と決意を一層固くしました。

5. 1ヶ月経った感想

まだ基盤を整えてる最中で、特別新しいことをしたり、現地の友達を作ったりしてる訳ではないので、大した学びとかは無いですが...今のところ心地よく過ごせています。

物価は日本より多少高いけど、先進国の首都と比べるとそこまででもないし。
スーパーの食材がフレッシュなので、妻の料理で幸せに・健康に過ごせています。

気候は、たぶん30度を超えたのが1ヶ月で1-2日とか。だいたい14-28度ぐらいで過ごしやすく、気持ちのいい天気です。日本の4-5月ぐらいのイメージ。
(秋以降はずっとドンヨリらしいけど。怖い)

日本人も地元の人も、今のところ会う人みんな良い人。ヘルプを求めると優しく助けてくれるんだけど、お節介ではない絶妙な距離感。差別とか感じたことは1回もないです (まぁこれは語るのは尚早かな)。

僕だけでなく、妻や子どもも含めて、困りごとやカルチャーショックとかも無く、想像以上にスムーズな滑り出し。

しいて言えば、全てのものがオランダ人の身長 (男性平均184cm、世界一) 基準で作られてるので、油断すると時々『届かない』ことぐらいかな。天井とか、小便器とか、自転車のサドルとか...

6. 終わりに

こんなかんじで、ep1まではすんなり進みましたが、今後も学校、法人設立、車の購入などイベント目白押しです。どんなハプニングや学びがあるか、とても楽しみ。

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あと、オランダに遊びに来ますって方や、オランダ移住を検討したい、話聞きたい、取材したい...みたいな方も、リソースの許す限りwelcomeですので、お気軽にお声がけください。
自分の人生でやりたいミッション、みたいなものがボンヤリ見えてきていて (小泉構文)、それと結構マッチするので、どんどんやっていきたい今日この頃です。

そんなかんじですかね!

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Tatsuo Sakamoto (坂本 達夫)
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