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【インタビュー】"ASOといえば"リバティーンズに #たつお本 著者が耳寄り情報を聞いてきた

祝! #たつお本 にリバティーンズ登場

リバティーンズ 小川さん(以下『小川』):坂本さん、書籍の出版おめでとうございます!

(以下、太字段落は坂本の発言) ありがとうございます!実はこの本の中で、リバティーンズさんもちょっと出てくるんですよ。

小川:え、そうなんですか?

ASOについて簡単に解説したパートがあるんですが、そこで御社から教えていただいたポイントや、検索広告と同時にASOをやったほうがいいんだよって話を書いて。で最後に「全部これリバティーンズさんに教えてもらったことです☆」って。

小川:光栄です(笑)。私も予約しているので、読むのが楽しみです。

リバティーンズ社 ASO領域 責任者 小川さん

で、リバティーンズさんっていわゆるASOコンサルとか広告代理業以外に、プロダクトも出されたじゃないですか。でも僕きちんと内容を伺ったことがなくて。今日はそのお話と、あらためてASOとかストア内検索広告について教えてください!

リバティーンズの事業

小川:現在弊社の事業としては「Searchマーケティング事業」と「V.O.X事業」の二つに分かれています。

前者が従来からやられていた事業ですよね。

小川:はい、そうです。

↓Searchマーケティング事業

小川:Apple Search Ads、Google広告のアプリ検索広告の広告代理運用と、ASOを中心としたアプリ集客最大化サービスです。実はそれ以外にも、SNS広告やDSP広告なども多く対応しております。

そうなんですよね。実は僕がいるMoloco DSPも、いくつかのアプリで運用していただいていて。ありがとうございます。(揉み手)

揉み手

小川:もう1つが昨年リリースした「V.O.X」というプロダクトです。

↓ V.O.X (Visualise the Optimum X)

アプリマーケ古参には、F.O.X (※) を彷彿とさせるネーミングで興奮しますね。(※かつてCyberZ社が開発・提供していた計測ツール。2019年にAdjustが買収)

小川:こちらは2022年4月にリリースした『インハウス向けASO一体型広告自動配信ツール』です。2023年8月現在で30社以上にご導入いただいています。

なるほど...?(にっこり) 広告の自動配信ツールってことは分かったんですが、ASO一体型ってのは...?

小川:通常は別々のツールや管理画面からしか見ることができない、ASOと広告からのDL流入数を一律で比較できる点が特徴です。お客様からも好評いただいています。

ASOを制する者がSearch Adsを制す

小川:弊社の2つのビジネスモデルの根幹は、ASAのオークションの仕組みに起因しています。

オークション=入札単価×品質スコア

この品質スコアの部分が丸々ASOなので、ASO対策をすることで獲得効率が向上します。このロジックを基にASO×ASAを基本としたサービス展開をしています。

へ〜!そうなんですね!ASAってキーワード選定が唯一やれることってイメージだったんですが、ASO対策をすることでアルゴリズム的にもASAの効果が改善されるんですね。僥倖っ...!

小川:弊社は元々はアプリ開発をしており、自社でASOのPDCAを回しまくった結果、全世界で1000万DLを達成してます。その知見を基にASOのパイオニアとして業界に知られております。

ぼくは知ってますよ。かつてASO対策のために、よく検索されそうなキーワードを詰め込んだ会社名の法人をUSに登記していたという、いい意味でヤバい御社の歴史を。(笑)

ASAの重要性と、ASOと広告の意外な関係

小川:Molocoも含めて広告媒体はたくさんの種類がありますよね。その中でもASAは、ユーザーが能動的に検索してインストールするため、高リテンション、高LTVの媒体として主要な広告媒体として位置づけられています。

だいぶメジャーになったというか、中堅以上の広告主さんはほぼ使ってる印象です。最近はどんな様子なんですか?

小川:iOS14.5以降のIDFA問題以降、各社がかなりASAへの出稿を伸ばしているんですよ。そのため競争が高まっている状況です。

確かに!MolocoはiOSでもかなりパフォーマンス良いので、iOSでのユーザー獲得に困っている、って広告主さんからよく相談されます。IDFAへの依存度が高い媒体の効果が落ちてる分、ASAへの期待値が上がってるってことですね。

小川:そうなんです。そのためASAのパフォーマンスを上げたいが、やり方が分からない、という課題に悩んでいるマーケターが多いように感じます。

そうするとさっきの話で、ASAの成果を伸ばすためにはASOを頑張れってことですね。でも、その2つを分けて考えてる会社が多くないですか?

小川:そう思います。一般的には、ASOはオーガニックDLを伸ばすためで、広告とは全く別の施策、って考えている方がほとんどです。

ASOと広告を分けて考えたらアカンねん

小川:ですが正しくは、ASOはオーガニックDL数の最大化に加えて、広告の獲得効率上昇 (品質スコア・CVRが上昇することで広告の獲得効率が上がる) という側面もあるんですよね。

逆に広告も上手く運用すれば、直接的にDL数が増加するだけでなく、質の高いユーザーの確保がストア順位に寄与することも分かっています。

すごい。ASOと検索広告が、相乗効果になってるんですね。

小川:もっと言うと、検索広告に限らず、アプリをダウンロードするには必ずストアを経由しなくてはなりません。そのためASO対策をしCVRを上げることは、ASA以外の広告の効果も改善させます。

確かに、CVRが上がるとMolocoみたいなDSPでも入札で有利になりますね。

ASA広告表示ロジックを検証してみた

小川:弊社では特にASA×ASOの効果が非常に高いと考え、多くのお客様にサービスを提供しながら数値の検証をしてきました。さらに、以前は人力で検証をしていたのですが、自動運用ツールであるV.O.Xを活用し、体系的に検証することが可能になりました。

え、例えばどんなことが分かったんですか?

1️⃣ASOでCPCが下がる!?

小川:あるアプリでASAを配信し、一定期間たった後で、ASO対策をしたキーワードをASAに反映してもらいました。そしたら、ASAのCPCが下がることが実証されました。

おぉすごい。CPCが下がると、CPIやCPAも下がったってことですよね?

小川:はい。この影響でASAの配信効率も飛躍的に向上したことが数値で証明でき、クライアントも喜んでいらっしゃいました!加えて、ASOの効果をデータで可視化できたことも1つのメリットに感じていただけたようです。

小川:V.O.Xを活用し、ASAとASOのデータを一元管理できる特性を活かして実証できた事例です。

2️⃣ASA配信で順位が上がる!?

小川:また、ASAを配信することでストア順位が上昇した事例もあります。例えばこのグラフは、ASOの対策を全くしていない状態でASA配信を行ったところ、様々なキーワードでストア順位が上昇したことを示したものです。

おぉほんとだ...広告を出すだけでストア順位が上がるってすごいですね。オーガニックのDL数も増えますよね?

小川:そうなんです。今まではASAに出稿すると、オーガニックを喰ってしまうことを懸念して出稿をためらう会社さんも多かったのですが、実は逆なんです。

データで見ると因果関係がハッキリ見えて、スッキリしますね。ハッキリ、スッキリ。

小川:この辺りもV.O.Xを活用し、広告とASOを一元管理し、可視化することでみえてきた事象です。クライアントからはかなり好反響でした!

まとめ

いやー今回も新しい学びがたくさんありました!データで可視化できると、これまで以上に説得力ありますね!

小川:そうですよね。ですが、アプリマーケターの方々にお話を伺うと、ASOやASAの領域ではデータの取り扱いに工数がかかるため手をつけられておらず、データドリブンな意思決定ができている企業様はまだそこまで多くない印象です。

確かに、自分であのダッシュボード開発しろって言われたらだいぶ大変ですね...

手でダッシュボードを表現

小川:そんなインハウス運用をしているデベロッパー様のための支援ツールとしてV.O.Xを開発した、という経緯もありますので、より多くの方に知っていただきたいですね。

↓↓V.O.Xに興味がある人はここから問い合わせよう!

※記事広告でもなんでもありません笑

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Tatsuo Sakamoto (坂本 達夫)
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