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お金持ちではなく、幸せになるためのエンジェル投資

Tatsuo Sakamoto (坂本 達夫)

ノリで始めたエンジェル投資

ぼくはだいたい 10 年ぐらい前 (正確には覚えてない) から、スタートアップに対するエンジェル投資をしている。

最初の頃は、スタートアップが何なのか、エンジェル投資が何なのか、とか今よりも全然分かっていなかった。

最初は友達から『会社作るんだけど登記するお金がないから貸して』って言われて、金の貸し借りがなんかやだなーと思い「返さなくて良くなるから株主にしてよ、なんかカッコええし」ということで株主になった。たぶん 30-50 万円ぐらい。

当時 valuation がいくらだったのか、僕が何パーセント持っているのか、など全然覚えていない。もし今その会社が IPO を目指していたら、『坂本達夫がすごい少額で大きな持ち分比率だ、デビル投資家だ』って話題になっていたかもしれない。無知とは恐ろしい。

ポスト資本主義

ガラッと話題は変わるが、昨今『ポスト資本主義』とか『資本主義・民主主義の限界』みたいなことがよく言われている。コテンラジオや ICC でもそういうテーマがあった。

資本主義みたいな大きなテーマまでいかなくとも、なんとなく『めっちゃお金稼いだところで、めっちゃ幸せになるわけでもない』『けど経済的成功以外に、これといった成功の指標が無いから、みんなそれを目指しちゃってる』みたいな違和感は、感じてる人も少なくないんじゃなかろうか。

スタートアップというもの自体はめちゃくちゃ資本主義エコシステムに乗っかっていて、『ユニコーン最高』『早くデカくなった者が偉い』みたいな価値観な世界だ。

もちろんエンジェル投資もその文脈に乗っかっている。

僕のエンジェル投資のモチベーション

ただ、自分がエンジェル投資をするモチベーションが、経済的リターンを得るためなのかというと、少なくとも 1st priority ではない。。これは儲からなさそうだなぁ、みたいなとことか、今にも潰れそうなとこにも投資してたりするしね。

じゃあこれ何のためにやってるのかっていうと、身勝手ながら『自分が幸せだから』やっている、っていうのが一番正しい説明なんじゃなかろうか。
って最近思っている。

他人を幸せにしようとすると、自分の幸せが持続する

2019 年に blog で書いたんだけど、『持続的な幸せ』を得られるのは、『自分を幸せにしようとする行動』ではなく、『他人を幸せにするための行動』だ、という研究があるらしい。出典は忘れた。

創業経営者と幸せについて ~自分が幸せになるために他人を幸せにする~ #G1Venture

エンジェル投資をしたあと、ほとんどやり取りも無く、でも会社は上手くいってます、なんならそのうちリターンもたらしてくれそうです、みたいなケース。

喜ばしいし、有り難いのだけど、僕としてはゆーほど幸せを感じるわけではない。

逆に、大小問わず頼み事に応えたり、悩み相談に乗ったりして、役に立てたなぁという実感を持てたとき、あるいは感謝されたときは、とても幸せだ。

『お金が儲かって、それを自分のために使って、幸せになる』ではなく、役に立ったこと、感謝されること、それ自体が直接的に自分の幸せになる。

人には人の投資のモチベーションがある

もちろん、お金は要らないですみたいな清貧君子では無いし、僕自身ビジネスというゲームで勝つために工夫するのは好きだし楽しい。

それから、資本主義の論理で、リターン最大化するために投資をしているプレーヤーのことを否定したり、下に見たりみたいなことも全く無い。

人それぞれどこに楽しみを見出すかってのは違って良いと思う (その多様性もポスト資本主義の 1 要素であるべきと思う) けど、自分がエンジェル投資をやる一番のモチベーション・インセンティブはこういうものなんですよっていうのを、なんか書いてみたくなったから書きました。

とか言っておきながら、こんな余裕ぶっこいた態度でいられるのも、前々職が去年大型 IPO したおかげで、多少の (働かなくて済むほどではないけど) 経済的余裕が出来たからかもしれない。

そういう意味ではどこまで行っても自分は資本の犬なのかもしれないなぁ。

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Tatsuo Sakamoto (坂本 達夫)

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Tatsuo Sakamoto (坂本 達夫)
モバイルアプリマーケティングの専門家です。外資系広告プラットフォーム企業勤務。ちょっぴりエンジェル投資なんかもしてます。アプリ開発もやってます。