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あのときAppLovinではなくChartboostを選んでいたら

2021 年 5 月 5 日、アドネットワーク企業 Chartboost が、ゲーム企業 Zynga に $250M (約275億円) で買収されることがアナウンスされました。

それに関連して、今回は僕個人のキャリアの話。

僕が 2015 年に AppLovin に入社したタイミングで、実は Chartboost に入社するという選択肢があったんですよね。オファーも貰っていました。

オファーの内容はほぼ同じ (確か給料もほぼ同水準)。プロダクトもまぁまぁ似た感じ。唯一の違いは、Chartboost は日本 2 人目の採用 (カンマネが既に決まっていた)、AppLovin は日本 1 人目、という点でした。

たしか当時、社員は Chartboost のほうが 2 倍ぐらい多くいて (150 vs 75 ってかんじ)、業界でのプレゼンスも大きかった (例えば GDC で派手に PR していたり) ように思います。ちなみに AdColony も当時けっこう大きく PR してました (日本には 2014 年から、GREE がかついで進出)。

Chartboost の日本カンマネ (当時) は、ゲーム業界にあかるい、僕よりちょいシニアな方。その右腕として、広告業界の経験者を採用してビジネスを立ち上げたい、というのが彼らのニーズでした。

ですが結論、僕は日本 1 人目として AppLovin に入る決断をしました。

「2 人目より 1 人目のほうがなんか権限大きく自由にやれそうやし、楽しそうやし、カッコいいから」

というだけの単純な理由です。Chartboost の当時のカンマネが嫌だったとかでもなく (むしろ超いい人で、今でもお友達ですw)。

今から思えば、もう少しちゃんとプロダクトとか比較してたほうが良かったと思います(笑)。結果的には、AppLovin のほうがプロダクトの出来がよく、売り方も日本のマーケットに合っていたので、正しい選択だったんですけどね。本当にたまたまでした。

その選択の "答え合わせ" が公になったのが、6 年後の今年 2021 年。AppLovin は NASDAQ に 2 兆円強の時価総額で上場し (2021 年 4 月末現在)、Chartboost は 275 億円で買収されるという結果になりました。

ただその結果を 2015 年当時に予想できたかというと、正直まったく予想出来ていませんでした。

というか当時はまだ、Chartboost も AppLovin も将来どうなるか分からないアーリーステージだったし (まさか AppLovin が $10B 超えで上場するとは思わなかった)、道中とこかでハンドリングを間違えれば崖下に落ちてた可能性だってあります。結果がまったく逆になっていた可能性も十分あるわけです。

さらに言うと日本という限られたマーケットのイチ従業員である自分が、会社の未来に与えたインパクトなんてホントに限定的です。一番大きなドライバーは経営の意思決定、ついで (それと関連しますが) プロダクトだなと思います。

なので「AppLovin 上手くいったのすごいね、坂本さんグッジョブでしたね」ってよく言われるんですが、わりと心から「運が良かったです😌」って答えています...というお話でした。

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Tatsuo Sakamoto (坂本 達夫)

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モバイルアプリマーケティングの専門家です。外資系広告プラットフォーム企業勤務。ちょっぴりエンジェル投資なんかもしてます。アプリ開発もやってます。