アラフォーおじさんがTikTok広告をイチから教えてもらうnote (前編)
坂本:今日は友達から紹介された『めっちゃ TikTok 広告に詳しい人』に色々と聞いていきます!
朝戸:株式会社 Natee (読み方 : ナティー) の朝戸 (あさと) と申します。
朝戸:Natee という会社は『人類をタレントに!』というミッションのもと、クリエイターエコノミーという領域に張っているスタートアップ企業です。
坂本:創業したのはいつ頃?
朝戸:約 3 年前ですね。一貫して TikTok に特化したプロモーション事業を運営していて、TikTok やクリエイターを活用したマーケティング支援については日本一得意な自負があります。
坂本:3 年前から TikTok に全張りしてるのは凄いっすね!朝戸さんはずっと広告畑なんですか?
朝戸:坂本さんと同じ東大経済学部を卒業して、新卒でリクルートに入り、3 年間修行させていただいた後に、Natee に創業メンバーとしてジョインしました。現在は TikTok 事業の全体を統括しています。
坂本:新卒で赤いほうの R だった自分としては勝手に親近感w 僕まじで TikTok は初心者なのでイチから教えてください!
朝戸:はい!「TikTok に興味はあるが実態が分からない」「TikTok を活用した事例が気になる」という方にとって有益な情報をお届けできればと思っております。
イチからわかる TikTok
坂本:まずは TikTok そのものについて、改めて教えてもらっていいですか?「女子高生が踊ってる動画アプリ」とか「よく TVCM やってる」って認識しかないオジサンなもので...
朝戸:そういう方、オジサンに限らず多いと思います!TikTok はショートムービー (短尺動画) プラットフォームで、2020 年の SNS のダウンロード数が世界一と直近すごい伸びています。
坂本:まじ!世界一だったんだ。
朝戸:2~5 位は Facebook 社のアプリ (Instagram, Facebook, WhatsAppなど) ですね。実は TikTok がローンチされたのって 2017 年、中国版の抖音もその前年の 2016 年なので、たった 4 年で業界の勢力図を変えたとんでもないサービスなんです。
参考記事: TikTokがFacebook抜き世界首位 SNSダウンロード数|2021年8月5日・日経新聞
坂本:はんぱねぇ。。今のはグローバルの話だと思うんですが、日本ではどんな状況なんですか?
朝戸:実は日本国内でも、主要な SNS アプリの中で利用時間がナンバーワンというところまで伸びているんです。
ソース: APP ANNIE モバイル市場年鑑 2021 (24ページ)
朝戸:国内 MAU が 1,750 万人と言われていて、ローンチから丸 4 年での伸びは、Instagram や Facebook よりも早くグロースしています。
ソース: How to become TikTok famous
坂本:そうなんや。。なんでそんなに伸びているんやろう?
朝戸:気になりますよね笑。じゃあプラットフォームの特徴を、ユーザー目線・企業目線それぞれからお話しますね。
坂本:オナシャス!
特徴(ユーザー目線)① 拡散力の圧倒的な高さ
朝戸:ユーザー目線での特徴は 3 つあります。1 つ目は『拡散力の圧倒的な高さ』。
朝戸:TikTok の凄いところの 1 つに『AI アルゴリズムの優秀さ』ってのがあるんですね。
坂本:なんかそれ聞いたことある。
朝戸:それによって、フォロワー数という “過去からの積み上げ” がベースになる他の SNS に対して、TikTok はコンテンツさえ面白ければ、フォロワー数に関係なくコンテンツがバイラルします。
坂本:なるほど。どのコンテンツがどんなユーザーに刺さってるのか、色んなシグナルを集めて評価して、適切に届ける、っていうアルゴリズムがなせる技やね。それがないと、フォローしてるアカウントのコンテンツを届ける、みたいなことしか出来ないから。
朝戸:はい。時にはフォロワー 0 の人が、初めての投稿で 100 万再生、10 万フォロワーになるといった伸び方を実現することもよく起こっています。
坂本:まじwwそれは凄いし、YouTube とかインスタでは絶対起こらないよねえ。
朝戸:SNS に慣れ親しんだユーザーにとっても新感覚で、「何者でもなかった自分がいきなり有名になる」と承認欲求が満たされたり、「知らない人の投稿だけどつい見てしまう」「次はどんなコンテンツで自分を楽しませてくれるのだろう」という期待・没入感が生まれ続けています。
坂本:面白い。プロダクトの作りが、ユニークなユーザーの行動や心理を形作ってるわけやね。
特徴(ユーザー目線)② エンゲージメントの高さ
朝戸:2 つ目の特徴が『エンゲージメントの高さ』です。
朝戸:TikTok はスマホ全画面の UI しかないので、ユーザーの関心を高めさせ、「ながら見」が出来ないというのがユニークな点です。
坂本:バックグラウンド再生とかもないのね。よっぽど面白い動画がたくさんないと離脱されちゃいそう。強気な作りやね。笑
朝戸:そうですね笑。そんなプラットフォームなので、利用しているユーザーの視聴態度は前向きで、「いいね・コメント・シェア」といったエンゲージメントも高くなりやすいというところがあります。
坂本:なるほどね!確かに YouTube とか、ぼくは BGM 的にたれ流しにしてることが多いから、高評価ボタンとか時々しか押さないなぁ。
特徴(ユーザー目線)③ 広告の受容性の高さ
朝戸:最後 3 つ目の特徴が『広告の受容性の高さ』です。
坂本:全然ぴんとこない笑。どういうこと?
朝戸:先ほどお伝えした 2 つの特徴、『拡散力』と『エンゲージメント』の高さ故に、広告ですら TikTok では 1 つのコンテンツとして、他のコンテンツと並列に扱われるんですね。
坂本:(画面見せてもらいながら) おーなるほどね!確かに、よーく見ないと広告って分からないぐらい馴染んでる。
朝戸:なので、仮に広告だとしても、動画コンテンツさえ面白ければ、ユーザーからポジティブに受け止められ、アプリのダウンロードや物・サービスの購買といった行動に繋がりやすいという特徴があります。
坂本:面白い!広告会社はよく「うちの媒体はユーザーのアクションに繋がりやすいんで〜」みたいに言うけど、ちゃんとユーザー目線での特徴を説明されると納得感あるね。笑
朝戸:続けて、企業目線での特徴をご説明します。
特徴(企業目線)① リーチ効率がよく、バズ・トレンドを生み出せる
朝戸:企業目線での特徴も 3 つあります。まず 1 点目は『リーチ効率がよく、バズ・トレンドを生み出せる』点です。
坂本:ユーザー目線の特徴の 1 つ目と同じってことですよね。
朝戸:そうです。拡散性の高さは企業にとっても等しく起こるので、企業アカウントが 1 日で 10 万フォロワー増などの現象もよく発生しております。
坂本:他のプラットフォームでは絶対ないよね。YouTube で 1,000 登録者集めるまで大変だったもんなぁ...(遠い目)
↑頑張って 1,000 登録者超えたぼくの YouTube チャンネル『坂本達夫のスタートアップ酒場!!』、何卒ごフォローください
特徴(企業目線)② Z世代ユーザーの多さ
朝戸:2 つ目の特徴は『Z世代ユーザーの多さ』です。
坂本:ぼくはドラゴンボール Z 世代だけど、朝戸さんは GT 世代ですか?
朝戸:(無視して) 1995 年以降に生まれた通称『Z世代』と言われるユーザーが半分以上を占めており、若年層にアプローチしたい企業にとっては、特に注目するべきプラットフォームかなと思っています。
坂本:最近若い子をあんまり Facebook に見ないなーと思ってたら、みんな TikTok にいたのね...
特徴(企業目線)③ 直感的・行動的
朝戸:3 つ目が、ユーザー特性として『直感的・行動的』という点です。
坂本:すぐ●レるってこと?
朝戸:違います。(真顔) 先ほどお伝えした通り、ユーザーの広告に対する受容性が高いため、TikTok は “衝動買いを起こしやすい” プラットフォームになっているんです。
坂本:えっ...妻が TikTok 見始めたら気をつけないと。
朝戸:坂本さんには釈迦に説法だと思いますが、動画の訴求力は、テキストや画像に比べても非常に高いじゃないですか。視聴したユーザーさんがポジティブな反応をした後で行動を起こす、というのも発生しやすいです。
坂本:なるほどね!まとめると、企業目線では『リーチ効率よくバイラルし』『Z世代・若年層を中心に』『購買行動にも繋がるプロモーションができる』ということですね。
朝戸:はい。とても魅力的かと思いますので、ぜひ覚えていただけると嬉しいです。
いかがでしたか?個人的には、よく分からないしとっつきにくいなー、と思ってた TikTok のことがスッと理解できて良かったです。さっそく "パンケーキ食べたい" って踊って動画投稿してみます。
次回の記事では皆さんお待ちかねの、TikTok 広告の解説 & 成功のポイントについて解説してもらいます!
ここまで読んでもし Natee 社に TikTok 広告をお願いしたい・相談したい方がいたら、ご紹介可能なので気軽にお声がけください!Twitter @tatsuosakamoto まで DM か、直接の知り合いの方は Facebook メッセ等でも大丈夫です👍
後編 (TikTok 広告とその攻略法) へ続く↓↓↓