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アラフォーおじさんがTikTok広告をイチから教えてもらうnote (後編)

前半の記事では、Natee 共同創業者 / 取締役の朝戸 (あさと) さんに、TikTok プラットフォーム自体の特徴をユーザー目線・企業目線から解説してもらいました。読んでない方はまずこちらからどうぞ!

坂本:じゃあ続いて、TikTok の広告について教えてください!前段の話でもあったように、TikTok ってよーく見ないと広告が広告だって分からないから、まずはどういう広告メニューがあるのかを教えてもらえますか?

朝戸:広告メニューは簡単に大別すると『TikTok 広告』と『クリエイタータイアップ』に分かれていて、TikTok 広告はさらに『純広告』と『運用型広告』に分かれています。順を追って説明しますね。

素材制作用 坂本達夫のスタートアップ酒場(4)

広告① TikTok 広告 - 純広告

朝戸:まずは TikTok 広告の中の純広告から紹介します。TikTok といえばこれ、という印象が強いのは『ハッシュタグチャレンジ』と呼ばれるメニューです。

坂本:”ハッシュタグ” も “チャレンジ” も単体だと意味分かるのに、組み合わせると意味が分からない。

朝戸:これは “オリジナルの楽曲” と “オリジナルのダンス” を作り、お祭りのようにユーザー参加型でバイラルを起こすものです。

坂本:うわー TikTok っぽい!レッツダンス、って言ってみんな踊ってくれるもの??

朝戸:例えばグリコさんが「ポッキーを持ってみんなでダンスしようよ」と呼びかけてハッシュタグチャレンジを実施した際は、一週間で 23,600 本もの動画が投稿された、といった例があります。

坂本:めっちゃみんな踊るやん!

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実際の動画へのリンク

朝戸:従来の SNS 広告と違って、企業が一方通行に発信するのではなく、ユーザーが広告に “発信者側” で楽しく参加するというのが、こちらのハッシュタグチャレンジというメニューの大きな強みかと思っています。

坂本:企業が 2 万本の動画クリエイティブ作れって言われても無理だし、ユーザー自身が作ったコンテンツだと見る側も自然と受け入れるよね。

朝戸:他の純広告だと、TikTok を立ち上げた時に全員が視聴する “トップビュー””起動画面広告” もあります。こちらは TikTok 版の企業 CM という表現がイメージしやすいかと思いますが、TikTok は日々 DAU が伸びているので、impression 単価でみると非常に割安だと言ってもいいと思います。

坂本:なるほどね〜。金額的にはどれぐらいから出稿できるもの?

朝戸:広告配信の部分だけで、ハッシュタグチャレンジが 1,000 万円以上、トップビューや起動画面広告は 3 桁万円の後半です (2021 年 8 月現在)。グロス金額は企画や制作内容次第ってところですね。

坂本:スタートアップにはちょいキツいかもだけど、TVCM とか出してる広告主なら余裕で手が届きそうな金額感やね。テレビであんまリーチできない若年層を補完できるし。

広告② TikTok 広告 - 運用型広告

朝戸:次に TikTok 広告における運用型広告を紹介します。

坂本:アドテクおじさん的には待ってました!

朝戸:TikTok では 4~5 本の動画に一回、運用型の広告動画が流れてきます。1 分以内の動画で、アプリのインストールや EC サイトの LP に遷移させ、購買に繋げるような仕組みです。

坂本:広告主側が作った動画が流れてくる、っていう一般的な動画広告ですね。これは TikTok ならではの特徴でいうと?

朝戸:TikTok ではユーザーのエンゲージメントが高く、広告の受容性も高いため、数値でいうと CPC が非常に安く配信できるのが特徴です。

坂本:予算感でいうとどれぐらいから?

朝戸:弊社 Natee ではいくつかプランを用意しているんですが、3 桁万円台の前半から後半ぐらいまであって、その中でクリエイティブの制作から配信、レポーティングまでやっています。

坂本:制作を含めてるってことはやっぱり、YouTube とか他のプラットフォーム用に作った動画素材を、そのまんま配信するのが効果よくないから?

朝戸:そうですね。そのあたりの tips についても、広告メニューの説明が終わったあとで解説しますね!

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広告③ クリエータータイアップ

朝戸:最後にクリエイタータイアップについて紹介致します。こちらは、TikTok 広告の配信はしないのですが、TikTok で活躍するクリエイターに商品紹介を依頼するものになります。

坂本:いわゆるインフルエンサー “案件” 的なやつでイメージ合ってる?

朝戸:はい、Instagramer タイアップや YouTuber タイアップに近いものですね。

坂本:インスタとか YouTube じゃなく TikTok でやる意味は?

朝戸:ユーザーの世代とか広告への受容性以外でいうと、TikTok ではフォロワー数に関係なく動画が広がるので、クリエイター本人のアカウントから発信をすると、かなり投資対効果よく認知を広げることが可能です。

坂本:なるほどね、フォロワー 0 人でも 100 万再生いくこともある、っていう例のアレね!インスタとか YouTube だと確かに、フォロワー数多い人の投稿であれば閲覧数が増えて認知が広がる、っていう構図やもんね。

朝戸:逆に、フォロワーが多い人に依頼したのに全然再生が回らないケースもあります(汗)

坂本:とにかく企画とか動画の内容が大事ってことね。

朝戸:以上がTikTokの広告メニューについての説明でした。

TikTok 攻略法① 概観 - グロースのおともに TikTok

朝戸:最後に、TikTok の効果的な活用法について、”概観” “相性の良い領域” “効果的な使い方” の順に解説します。

坂本:さっきまで初心者やった俺にいきなり上級編まで詰め込むやん。

朝戸:まず概観です。企業様からのニーズは “認知拡大” または “ユーザー獲得” に大別されますが、一言でいうと「グロースのおともに TikTok」と認識していただけたら良いと思っています。

素材制作用 坂本達夫のスタートアップ酒場(5)

坂本:認知・獲得を一気に広げたいタイミングで使うってことね。

朝戸:そうです。これまで説明してきた通り、
 ✅ ユーザーが若い → マス配信面からターゲットの拡張ができる
 ✅ バイラルしやすい → 認知効果を得やすい
 ✅ エンゲージメントが高い → インストールや衝動買いに繋げやすい
といった TikTok 広告の特徴が抜群に強いからです。

坂本:そういう意味だと、まだ PMF してるか分からないや〜みたいなフェーズで使うのはちょっと違うのかな。

朝戸:かもしれないですね。ユーザー数を飛躍的に引き上げたい時や、他の SNS 広告も実施経験があって、次なる配信面を探している時に最適なんじゃないかと思います。

坂本:とにかくみんな TikTok 広告やろう!みたいなポジショントークじゃないから好感持てるわ。個人の感想です。

朝戸:個人の感想です、って肉声でいう人あんまりいないですよね。

TikTok 攻略法② 相性の良い領域

朝戸:次におすすめの商材です。ゲーム・アプリ、美容商品、グルメ系商品はプラットフォームとの相性も良いので、効果創出への寄与度は高いです。

坂本:Z 世代でも普通に使う、手が届く商材ね。

朝戸:一方で、TikTok 広告は高額商品との相性はまだ検証できていないので、僕たちはあまりお勧めしておりません。

素材制作用 坂本達夫のスタートアップ酒場(6)

坂本:まぁでも事例がないってだけで、もしかするとこれから出てくるかもしれないね。おれの投資先の NELL マットレスも、数万円以上する高額商材なのにインスタ経由でかなり売れてるらしいし。

朝戸:はい、これからそういった事例は出てくる可能性があると思います!

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TikTok 攻略法③ 成功するためのポイント

朝戸:最後に TikTok 広告で成功する上での Tips をお伝えしたいと思います。大前提として重要なのが、Z 世代と TikTok のプラットフォームへの理解を深く持つことですね。ユーザーの多くは Z 世代なので、その人たちへのインサイト、ユーザーの捉え方、そういったものを深く理解することが効果創出に最も寄与します。

坂本:おじさんにはそれがけっこうハードル高いんやけどな...でもマーケやる者、ユーザーインサイトからは逃げられないからな。。

朝戸:その上で、広告として使う場合と、クリエイタータイアップの場合に分けてポイントをお伝えします。まず広告で活用する場合においてなんですけれども、やっぱり TikTok プラットフォームに合う動画を制作するというのが非常に大事になります。

坂本:YouTube 動画とかをそのまま流すだけじゃダメで、せめて縦型にしましょうよ的な?

朝戸:動画の縦横もなんですが、TikTok 上で広告としての “違和感が少ない” 動画制作というのは必ずマストでやっていくのが大事かなと。短い時間で、かつ、人が、できれば若い世代が実演しているような動画ですとか。

坂本:まぁ理屈としては分かる。実際、”TikTok っぽい” 動画クリエイティブのほうが、広告効果も高くなるもの?

朝戸:なります。弊社 Natee では運用型広告のクリエイティブを TikTok クリエイターと一緒に制作しているのですが、圧倒的に効果寄与度が高いです。

坂本:やっぱそうなのねー。他のプラットフォームと比べても、よく分かってる人に制作してもらう重要度が高そう。。

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朝戸:続けてタイアップですが、こちらは起用するクリエイターの直近 10 投稿の再生回数を見ておくのがおすすめです。

坂本:ほう。その心は?

朝戸:直近の平均再生回数が多ければ、費用あたりで見たときに再生回数が回りやすいので、結果的に認知効果を最大化できるからです。

坂本:なるほどね!フォロワー数と単価だけ見て決めるのは得策じゃないってことね。

朝戸:また、TikTok クリエイターといかに協力的に施策を進められるかも大切なので、”クリエイターらしさ” と “企業らしさ” の両方を引き出すディレクションも丁寧に行っています。

坂本:その 2 つを両立させないと、微妙なクリエイティブになっちゃいそうね。

朝戸:はい。逆にこれらを包括的に行えると、短期的に施策効果を高めることもできますし、Z 世代やクリエイターへの理解も深まりますので、自社のマーケレベルの引き上げにも繋がるかと思います。

坂本:いやー、正直けっこうとっつきにくさ感じてたけど、ちゃんと取り組めばめちゃくちゃパワフルな広告プラットフォームだってことが分かったし、攻略も何とかなる気がしてきました。もし TikTok で何か施策やりたいって場合は、Natee にお願い出来るの?

朝戸:もちろんです!プランニングやキャスティングなど TikTok に特化してやってきたのでかなり自信ありますし、色々とご紹介できる事例も溜まってきているので、お気軽にご相談ください。


いかがだったでしょうか?もし Natee 社に TikTok 広告をお願いしたい・相談したい方がいたら、ご紹介可能なので気軽にお声がけください!Twitter @tatsuosakamoto まで DM か、直接の知り合いの方は Facebook メッセ等でも大丈夫です👍

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